「
プラントエンジニアリングの地味な困りごと」からの続きです。
設計における文書管理、大枠ではWBSに従ってドキュメントを作成していく、ということになりますが、「文書の中身の管理」、すなわち「品質を損なわないための管理」という点では
ミスをなくす
この1点に尽きると思います。
設計ミス、計算ミス、これは誰もが注意しレビューするので十分検討してミスがないように誰もが気を付けますが、
記載ミス
転記ミス
更新ミス
これほど「がっかり」で修正に手間のかかるミスはありません・・・
では、なぜこのようなミスが発生するのでしょうか?
それは、「人が確認して作業しているから」です。
人が作業するのが悪い、と言っているわけではありません。最新情報の連絡が届いていなかった、届いていても何が変わっているのか把握できていなかった、うっかり忘れていた、等々・・・作業者は決して責められません。ミスもしますよ、にんげんだもの。
ただし、この作業者がもし「Excelさん」だったらどうでしょうか?
「セルの値が変わっていたのに気づいいていませんでしたー」
「新しい入力の変更点がわからなかったのでそのままにしておきましたー」
「再計算をうっかり忘れていてセルの値を更新し忘れていましたー」
というのは絶対ないですよね。私、ミスしないので。
ソフトウェアというのは、設定が正しければ必ず正しく動作するものなのです。例えば、機器番号は、各ドキュメントで該当する箇所はわかっているのですから、正しく設定すればいちいち全部確認しなくてもシステムで自動で修正してくれるのです。
このような対策を行うだけで、非効率で作業というものを削減し、全体の作業時間を短縮し、作業効率を上げることができるのです。
それでは、また
次に続きます。
(松井)